五穀米の栄養と健康効果

代表的な五穀米の内容と栄養素は?

 

 

五穀米に用いられる雑穀は10種類以上ありますが、代表的なタイプは{玄米(または発芽玄米)・押し麦・あわ・きび・ひえ}でしょう。

 

それぞれの特徴を順に挙げていくと、押し麦は大麦を平たくプレスしたもので、大麦を2つに割った丸麦よりも火が通りやすく扱いやすい。炊きあがりはさらっとしていて消化がよく、胃腸が疲れているときにもおすすめ。

 

あわには良質のタンパク質や食物繊維が多く、栄養価にすぐれています。あわにはもちあわとうるちあわがありますが、もちあわが一般的で、クセがなく食べやすい。きびだんごでおなじみの黄色いきびは亜鉛を豊富に含み、味覚を正常に保つなどの効果をもちます。炊きあがりはほのかにやさしい甘み。あわと同様もち種とうるち種がありますが、柔らかい食感のもちきびのほうがポピュラーです。

 

あわ、きびよりひと回り小さな雑穀がひえですが、その実力は驚くべきもの。タンパク質、脂質、カルシウムなどの栄養素が小さな粒にぎっしり詰まり、やせた土地でもじょうぶに育つため古くは米の代用ともされてきました。冷めると味が落ちますから、単体で食べる場合はお粥などにして温かいうちに食べてください。以上のように、一膳のご飯にこれだけの栄養素が凝縮されている五穀米はお得このうえない健康食なのです。